IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男
IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男

織物産地

絣の産地は、プノンペンの南、国道2号線をタケオの町に向かって約50キロの所にある、タケオ県のバティ郡、サムロン郡、プレイカバス郡の村で、サイワ・マ-ケットと呼ばれる小さな町と、プノムチソーと呼ばれる遺跡のある山の周辺に織物の村は点在する。
これらの地域では、高床式の簡素な家屋の階下に3-4メ-トルの経巻具が前に張り出した伝統的な織機が据えられ、中には一軒で2台3台と並べている家もある。
カンボジアの人達の中では、プレイベン県のシト-カンダ-ル郡のプレック・ジョンカン村が織物の村として有名である。メコン河を遡上したカンポンチャムの町からメコン河の支流を入った所にある。この村の中で織物は専業化され、絣の括り、染色、織りが家ごとに分業化しているが、これは他の地域では見られなかった特徴である。
そしてコンポンチャム県のチャム族の村などが、絣織りの産地として有名である。

紋織りの産地は、プノンペンの近くカンダ-ル県にほぼ集中している。その中でも、プノンペンからメコン河に添って15キロ程上がった右岸にある、クサッ・カンダ-ル郡のタウォン村が中心となっている。
庶民の布、サロ-ンやクロ-マを織っている地域は上記の県の他にも、自家消費を中心にカンポット県、カンポンスプ-県、バッタンバン県、シェムレアップ県などで僅かに続けられている。

更新日時 : 1996年03月04日 09:32

前後の記事:<< カンボジアの伝統染織 | 生糸と草木染め >>
関連記事
ゴールデン シルク(2007年03月25日)
カンボジアとタイ(2003年02月08日)
カンボジアの伝統染織(1996年03月04日)
カンボジアの歴史と風土(1996年03月04日)
戦乱の傷跡(1996年03月04日)
カンボジアの伝統染織(1996年03月04日)
ベトナムに残るクメールの織物 - 8.職能集団としてのチャム (1995年05月16日)
ベトナムに残るクメールの織物 - 7.メコン河を行き来する人々 (1995年05月16日)
布の匂い(2000年11月30日)
メコンにまかせ Vol.006(2001年02月09日)