研究所の新しいスタッフ
シアムリアップの事務所に、二匹の子猫がやってきた。
研究所の建物は、木造のすこし古い家、そのためか、ネズミがすごかった。しかし、不思議なもの、猫が来たその日から昼間でも走り回っていた、ネズミがいなくなった。布や染色の材料など、ネズミがたくさんいると困るものも、あったのだが。これで一安心。
まだ、生まれて一ヶ月ほどの子猫は、立派に仕事をしてくれる。研究所の家には、大家さんが飼っていた、トニーという犬がいた。家を借りるとき、犬つきで借りたのだが、しかし、四ヶ月ほどしたある日、この犬が消えてなくなった。
みんなの話では、冗談のように、だれかにつかまり、食べられてしまったという。確かに、このシアムリアップには、犬の肉を売る屋台もある。食生活の習慣はところ変われば、品変わる。とくに、ベトナム系や中国系の人たちにかかれば、犬も安心して歩いているわけにはいかない。かわいそうな、我が家のトニー。
冥福を祈りつつ、我が家のあたらしいスタッフの子猫に、幸運がつづくことを願っている。
更新日時 : 2000年7月12日 13:51
前後の記事:<< 村のできごと 「日本は天国だった‥‥」 | アキラの地雷ツアー >>