IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男
IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男

テレビのおかげ

久しぶりに、シエムリアップで日本のテレビの現地コーディネーターの仕事をさせていただいている。ロケハンも無事終わり、今日から撮影本番、今回はテレビのCM撮影。アンコールワットが中心で、普通のアンコールの遺跡の写真集にはないような、そんな絵が取れればいいなと、思っている。こんなして何日か時間をかけて撮られた絵も実際にテレビに登場する時は、時には数秒のカットだったりする。

テレビのコーディネーターの仕事。これはわたしの大切な仕事のひとつとなっている。タイ時代からやり始めて、もうかれこれ18年近くになる。最初の仕事はお正月の特別番組で、北タイのアカ族の山ノ上の村で家を建てる、なんていう番組だった。当時日本人で山のなかに入っている人はまだ少ないころ、今のカンボジアでもそうだが、織物や手工芸の調査でいろんなところに行っていたから、普通の人が行かないようなところを知っていたりする、そしてそのなかでできてきた人間関係、それがコーディネーターの仕事には大きなプラスになっている。

テレビのドラマや番組、ときにはCMの仕事も。有名な役者さんと一緒に仕事をしたりすることもある、がわたしは浦島太郎、その人が日本で人気の役者さんでも日本のテレビなど見ることもないわたしにはその人がどんな売れている人か分らないことも良くある。ある有名な役者さんと一週間ほどいっしょに仕事をしていて、そんな彼のことを知らないわたしが、彼には不思議らしく私に自分が出てきた番組や舞台、そして映画の話をしてくれるが、わたしには知らない話。久しぶりに帰った日本でテレビを見ていたら、ほとんど毎日ぐらい彼が出ているドラマがテレビで流れていた、なんていうことも。

本数にしたらそんなに多くはない。年に4~5本。それでも、自分が生きていくことと、このカンボジアに来てからは、研究所の活動を維持するために、大切な収入になっている。研究所の活動がここまで来れたのも、そんなテレビの仕事のおかげ、それでスタッフの給料も払うことが出来てきた。もともと研究所は、赤字覚悟でやっていた、採算が取れないことを承知の仕事、それを穴埋めするためにわたしのコーディネーター業はおおきな存在なのである。

更新日時 : 2003年01月21日 11:15

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