IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男
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伝統の森の現場から9月

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開墾を進めてきて、気がつけば居住用の簡易建屋が2棟、食事棟が3棟、そして耕運機の収納用に建てた建屋ではいまお蚕さんが育っている。そして桑畑、藍畑、そしてあらたにお蚕さんの蚕室を建て始めた。これは、現在の現場では一番立派な家になる。カンボジア風の建物を、屋根は素焼きの瓦でと、みんなに40年は持つといわれている。伝統の森のなかの現在の簡易宿舎的ではない、最初の建物が「お蚕さん」のためというのは、一番研究所らしいと思った。
そして、のん気なのは約1,5ヘクタールほどを開墾してきたが、まだ全体の測量やレイアウト図面が未完成だった。ちょうど藤田さんという日本人の男性が、一念発起、ボランティアで測量を手がけはじめてくれた。まだまだこれからだけれど、すこしずつ図面は出来つつある。

伝統の森で初めて生まれたお蚕さんが、元気に卵を産み始めた。これで2世代目のお蚕さんの飼育が始まる。どのくらいの卵になるのだろうか。またこれから、お蚕さんの45日のあたらしい人生が、そして10月の初めごろには、2度目の繭が出来始める。

スイスから、お客さんが伝統の森の現場を見に来られた。まだこれから最終審査が始まるのだけれども、助成申請した書類が第一関門を突破、1200から70まで絞られたらしい。インタビューを受けた、伝統文化と環境の再生の融合という「伝統の森」プロジェクトに、あたらしい評価をいただいた。でもまだこれから、来年の春ごろには結果がわかるはず。わたしたちが、これから始めていこうとしている、このプロジェクトはいろんな人たちの力が合わさった共同の仕事にしてゆきたいと思っている、そのひとつが昨日のスイスからの訪問者。実現することを願っている。

更新日時 : 2003年9月 5日 17:02

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