IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男
IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男

シソワット殿下

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伝統の森の現場に、プロジェクト視察のためにシソワット殿下が来られた。
うれしいことである、シソワット殿下は現在カンボジア政府の農村開発省のなかでカンボジアの養蚕プロジェクトの振興策を実施、その中心を担ってこられた。そのなかには、フランスの団体と共同でシエムリアップでもプロジェクトを実施されてきている。これまでにも何度かシエムリアップの研究所には来ていただき、わたしたちのすすめてきた、伝統的な織物の復元活動に高い評価をいただいていた。そして今回、伝統の森の現場を直接視察していただくことになった。それは、わたしたちが現在現場ですすめている養蚕プロジェクトへの協力のためでもあった。すでに、建てはじめているお蚕の蚕室の建設費を支援していただけることが決まった。
視察されて、植樹を始めた染色の素材となる木々への関心が強かった。ラックの赤色、ブロフーの黄色、藍のブルーと色の基本の三原色を自然の染料で得られるための準備が「森」ですでに始まっていることにあらためて驚かれていた。農村開発省でも自然染料に対する取り組みが今後の課題となっているようで、研究所が協力していくことになっている。
それ以外にも、これまでの研究所の伝統から学ぶ姿勢を尊重していただいた上で、いくつかの共同事業があらたにはじまる可能性も出てきた。カンボジアの伝統織物の復元とその活性化を願って活動してきた研究所にとって、新しい展開の切っ掛けが生まれたことになるのかもしれない。

生まれたといえば、森の現場で赤ちゃんが生まれた。タコー村からのスタッフのこども、今日で5日目、元気に育っている。男の子。まだ名前は決まっていないと言う。これは、縁起の良いこと、この子がこれから森で育っていくように、伝統の森プロジェクトも元気に育っていって欲しい。

更新日時 : 2003年9月19日 08:34

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