IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男
IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男

二期生

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約一年半、研究所のお絵描組は目に見えて腕が上がってきた。模写や写生が中心で毎日絵を描き続けてきた、その成果。絵柄や色使いに、それぞれの個性がはっきりと見えるようになってきた。
先日も、プノンペンの芸術大学で教えているフランス人が訪ねてきた。そして彼曰く、模写よりももっと外に出て写生をと強調する。自然の光が、線が。久しぶりにそんな燃えている芸術家と、芸術論ぽいことで議論をした。でも彼も、IKTTのお絵描組の腕は評価してくれた。

そんな彼女たちの成長を受けて、最近お絵描組の二期生を募集した。研究所の研修生に告示。16人が応募してきた、簡単な絵を描くテスト。そのなかから、7人を選んだ。一期生とおなじ、色使いや形に特徴のある絵を描く研修生を選んだ。何人かは表現のレベルが高い。二期生もおちおち出来ないのではないだろうか。そんな、環境の中で二期生の腕は急激に良くなってきたのかもしれない。

あと半年ほどしたら、こんどはバイヨン寺院やアンコールワットへ写生をと考えている。そこは千年前に生み出されたクメールのデザインの宝庫。学ぶものはたくさんある。そこからデザインを起こして、あたらしい絣の柄が生まれれば、まさに伝統の新しい創造につながる。そんなことを、これからのお絵描組のひとつの課題にしてゆければと思っている。

更新日時 : 2003年9月24日 08:35

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