IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男
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カンボジアのお盆

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カンボジアのお盆。その最後の締めの日とでも言うのだろうか、今日はどこの家も家族でお坊さんに寄進する食事を持って、朝お寺に行く。

カンボジアのお葬式は火葬だが、よほど特別の人か高僧でもないかぎり、一般の人の場合お墓はない。だから、亡くなるとその骨はお寺に預けるという形になる。そして、お盆にはお寺に参る。実際には、約2週間ほど前からお盆の行事は始まっている。そして、とくに年配の女性はお寺に集まる。夜をお寺で過ごすということもある。それは、自分の身内や兄弟のなかですでに亡くなった人たちを思い、弔う気持ちからお寺で時間を過ごすようである。

そしてこの盆の時期に作られるお菓子がある、ノムチュルックやノムチェックと呼ばれるものなど。それらは、バナナの葉でまかれた、大きなチマキのようなもの。これを作り、近所や知り合いのうちに届ける。わたしの所にも、昨日あたりからとくに年配の女性のスタッフから届けられてくる。葛餅のようなお菓子もあり、これはなかなかおいしい。いぜん、友人からもらってそのおいしさにまた食べたいと言ったが、彼のお母さん曰くお盆のときしか作らない、また食べたければ来年のお盆まで待ちなさいといわれてしまった。亡くなった人を思いながら作られる、そんな食べ物なのであろうか。
たくさんの人がお寺に集まるせいか、日本の縁日のように、子供向けの風船売りやアイスクリーム屋さんが寺の境内に出ている。この日は、みんなおおかた半日をお寺で過ごす。多くの女性は、この日、伝統の衣装である絣の巻きスカートをまとっていることが多い。

更新日時 : 2003年9月25日 08:38

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