2003年10月アーカイブ

森の現場から10月

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現場では2回目のお蚕さんが元気に育っている。もうあと10日ほどで繭になるはず。2度目の生糸が出来上がる。でも前回少なかったから、今回はすこし多すぎるような気がしている。お蚕さんの飼える量は桑の葉の生産量に単純に比例する。
そのせいか、みんなは新しい桑の苗木の準備に動き始めた。そして最近、カンポットの村から新しい入植者が7人やってきた、そのなかには65歳のじっちゃんがいた。かれは村の養蚕プロジェクトに当初から熱心に関わってきてくれた一人でもある。これまでは比較的若い層が多かったが、これで年長のメンバーも入ってきてくれたことになる。本格的に動き始めた養蚕にたいするみんなの意気込みのテンションは高い。

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シエムリアップのCenter for Khmer Studyのギャラリーで研究所のコレクションの古布の展示を始めた。12月15日までの予定。会場では、織機を一台持込、織りと絣の括りの仕事や糸繰りの実演も同時におこなう。
シエムリアップの町のオールドマーケットの近くワットダムナーというお寺の一角にあるギャラリーなので、もしシエムリアップこられる予定の方はぜひ覗きにお出でください、お待ちいたしております。

福岡へ

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今日の夕方、研究所の二人の織手が福岡に向かった。福岡市美術館で開催される「カンボジアの染織展」で実演を担当するために。1人は織の産地のタケオ出身で研究所のワークショップの先生のチーフのソガエット。もう1人はシエムリアップ出身のナラン。彼女は、他の研修生と同じように生糸をきれいにする作業から始まり織に進み、現在では研究所のショップのチーフでもある。
ソガエットは研究所に来てから、自然染料をはじめた。タケオの村では化学染料が普通であり、生糸もベトナムからの生糸を使っている。そういう意味では、上級の研修生でもあった。彼女の母親は数年前に亡くなったが、研究所の初期のころの復元の仕事に関わってくれた、村の優れた織手の一人であった。そんなお母さんの技を受け継いでいる。
ナランは、最近お父さんが亡くなった。やっとその百箇日を終えたばかりである。シエムリアップの研修生の古株の1人である。仕事を終えてから、英語を習いに行っていた、それがきっかけで、ショップの担当に。しかしいまでは、ソガエットを補佐しながら、研究所の布が出来上がる全工程の動きを把握している。最近では、村から届けられる黄色い生糸の選別も出来る目利きになり始めている。
もちろん初めての外国である。不安と、そして未知への期待のようなものが入り混じっているのだろう。旅行の準備をかねて簡単な日本語を習っていた。そんな二人を見ていて、約40日の長い滞在になるであろう始めての日本が、彼女たちにとって素敵な場所になることを願っている。

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