IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男
IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男

伝統の森再生計画のために(桑の木基金への協力のお願い)

カンボジアは、アンコールの遺跡群で知られるように、古くから独自の文化を築き上げてきました。非常に繊細な絣の絹織物も、そのひとつといえます。その絹織物を支えていたのが熱帯種の蚕が生み出す黄金色に輝くしなやかな生糸でした。しかし、1970年に始まった内戦とその後の混乱のうちに、優れた織り手の多くは亡くなり、その優れた技術は途絶えかけていました。村の暮らしとともにあった養蚕の伝統もまた、廃れかけていました。

カンボジアで伝統織物の復興とその活性化に取り組みはじめたクメール伝統織物研究所は、1995年にカンポット州タコー村で小さな養蚕再開プロジェクトをはじめました。それは、生糸なくして織物の復興はありえないと考えたからであります。その経験をもとに、新たな地域での養蚕プロジェクトの展開を計画、バッタンバン、そしてポイペットへ苗木を準備、届けました。しかし、この両地域ではそれぞれ異なる理由で養蚕の再開にいたることは出来ませんでした。この養蚕プロジェクトの経験は、シエムリアップへの研究所の移転と共に、あたらしい展開へと発展してきております。それは、シエムリアップでの「伝統の森計画」の開始とそこにおける養蚕の実施であります。

養蚕をはじめるためには、まず桑の苗木が必要です。その活動を、日本から多くの個人の方々よりこれまで支援してきていただいたのが「桑の木基金」です。2003年、新た始まった「伝統の森再生計画」では、桑の木のみならず、綿花や自然染色の染め材となる植物――藍、ブロフーやライチ、そしてラックカイガラムシが棲む木など――の苗を準備しながら、伝統織物を支えていたカンボジアの自然環境=森の再生、復興を進めていこうとしています。そのために現在、「桑の木基金」はその対象を桑の苗に限定せずに、森の再生に必要な苗木を準備するための基金として継続させていきたく、しかし、「桑の木」の基金名称は活動の象徴として残していきたいと考えております。

伝統の織物の復活と、それを包み込む自然環境を取り戻すために、カンボジアに“森”を育てていきませんか? 皆様のご支援ご協力を、ここにあらためてお願いいたします。桑の木基金は、苗木3本を一口とし、一口3千円とさせていただきます。(2004年1月)

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  1口:3000円
  口座:国際ボランティア貯金 ぱるる
  記号 14400-2 番号 29352321
  名義 森本喜久男
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更新日時 : 2004年1月 4日 09:04

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