IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男
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森での出来事

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昨年の一年間、森ではいろんなことがあった。
まず1月に、伝統の森の再生のために、シエムリアップにおばあたちが集まってくれたことだろうか。その多くは、わたしとの付き合いも10年近くになる。村での養蚕の再開のために、自然染色の再現のために、伝統の絣の復元。そんなことを一緒に取り組んできてくれた、おばあたちである。
2月には、カンポットの村から男衆が20数人、現場に来てくれた。そして、ほんとうに手作業で開墾は始まった。そして、桑畑、藍畑、自然染色のための木々。生活のための小屋も出来、新潟県の方から送られた井戸も合計4本になった。野菜畑が出来、いまではアヒルも飼えるようになった。12月にはわずかだが、米も収穫出来た。来年からは、伝統の浮稲も栽培する予定である。
そして、なんといってもお蚕さんを飼うようになり、生糸が出来始めたことだろうか。そして、埼玉県の小川町の方々の協力で、ソーラパネルでの発電も始まった。まだまだ小規模だが、これからの伝統の森の発電をソーラパネルで実現してゆきたいと考えている。牛も飼い、バイオガスも実現したい、それは今年の課題のひとつでもある。試験的に栽培した、綿や藍もこれから本格的に開始する予定である。

そして伝統の森で、初めての赤ちゃんが生まれた。縁起の良いことである、この子が元気に育つように、伝統の森も元気に育って行って欲しい。家族ずれも住み始めた、そしてこどもたちも増えてきた、近いうちに寺小屋も建設する予定である。いまでは森に暮らす人は60人を超えてきた。最近、駆け落ち騒ぎがあった。でもまた戻ってきてくれるように思う。元気な、日々進化する伝統の森プロジェクトである。

更新日時 : 2004年1月14日 08:58

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