IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男
IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男

シルクフエスティバル

fes1.jpgfes2.jpg

明日、23日から25日までシエムリアップのグランドホテルの川沿いのスペースでシルクフェスティバルがおこなわれる。

主催はフランスのエージェンシー、そして農村開発省の共同機関である通称PASS。カンボジアの国家プロジェクトとしてのシルクの振興に取り組んでいる機関でもある。ここ数年、とくにこの一年ほどIKTTとそんなフランスのエージェンシーやNGOの人たちとの関係が強くなった。最近では、彼らが進める伝統的な養蚕プロジェクトの村でできた生糸をも研究所が購入するという関係にある。
シエムリアップでは老舗のプオ郡にある有名なシルクファームでは、ベトナム生糸が主流になりカンボジアの黄色い生糸は実際には使われなくなっている。そして、かれらはシルク産業の近代化を目指してきている。フランスはもともと、リヨンという素晴らしい絹織物の伝統を持つ国である。江戸末期の日本に近代的養蚕の技術を導入指導してくれたのもそんなかれらである。

IKTTはひたすら、伝統の掘り起こしを進めてきた。これはひとえに日本の伝統染織のなかでそのこだわりをはぐくんできたわたしの心でもあるのだが。そんな研究所の活動を彼らは高く評価してくれている。だからこんかいのシルクフエスティバルでもフランス系のシルクファームやアルチザンアンコールは近代的なシルクの開発とそんな改良された技術の結果を展示する。しかし、研究所は自然染色や伝統的な織物技術の粋の部分を展示する。それは、完全な住み分けのようである。そんな関係が、このシエムリアップで出来つつある。

いくつかの有名なシルクショップも店を出す。総数で11のNGOや機関、そしてショップが軒を連ねてシルク祭りをする。この準備から運営まですべて研究所のスタッフで取り仕切れるようになった。これもうれしいことである。研究所は2区画分を頂いたので、織機を持ち込み、芭蕉の紐での絣の括りや自然染色の実演も披露する。これも最近好評の展示実演である。また、研究所のおばあたちの晴れ舞台が用意できた。

更新日時 : 2004年1月22日 09:05

前後の記事:<< 中国正月、そして | バッタンバン >>
関連記事