IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男
IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男

タイの自然染色

約一週間、わたしの知人はシエムリアップに滞在していた。半分は研究所に残りは、いくつかの遺跡を訪ねてきたようだ。
今日の朝、シエムリアップを後にした。昨日の日曜日、朝の7時から夕方の5時過ぎまで、彼からの質問の山に答えながら一日を過ごした。タイのなかで、伝統の織物に目覚め、そしてインドで現場の中で学んできただけあって、かれの視点はクリアーな気がした。狭いタイのなかに閉じこもっていない、新しいタイプの研究者といえる。

そしてかれが、なぜかタイの村では自然染色の媒染材にみんなは明礬や石灰、そして鉄を使う、昔の伝統とはちがうように思うのだけれども、という質問があった。じつは、その方法はわたしが20年前にタイの村で講習会をしながら教えてきた方法なのである。それが今では一般的になってきている。20年前、わたしが講習会をした村が今では自然染色の伝統織物で有名な村になっていること、そして今行くと昔からやっていたと言うけれども、じつはその20年前の始まりのころをわたしは知っているのだとかれに説明した。当時、他のNGOでも少し遅れて同じようなプロジェクトをはじめてきたが基本は、その方法をコピーしていた。
そして先ほどかれから、メイルがきていた、そのなかにそのことに触れて、感謝の言葉があった。もう20年ほど前のこと、でもタイの人からそんな言葉をもらったのははじめてである。

更新日時 : 2005年5月30日 13:52

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