IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男
IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男

チエーン

職人のことをカンボジアでは、チエーンと呼ぶ。だから大工の棟梁は、メーチエーン。手伝いの若い衆はコンチエーン。メーはお母さんだけれども、この場合は親を意味する、だからコンは子どもの意味。
車の修理やさんも、チエーン。研究所の車の修理を頼んでいるところがどう見てもよくない、そして今日はそのとどめのようなことが起こった。新しいエンジンに乗せかえるつもりで頼んだのに、古いエンジンのパーツをそのエンジンに付替えようとしている。え、それはなに、なのである。
研究所の車を運転しているドライバーもそうだけれど、車の機械のことなど、知らないといっても差し支えないレベル。そんな、ドライバーや車のオーナーを相手にしているのだから、修理やさんは何でもあり状態。修理したところが数週間後には、というか一週間後かな、また壊れるなどというのは日常茶半。でもお金だけはまともにというか、時にはべらぼうな値段を要求する。
わたしは、プノンペンの値段を知っているから、怒りがやってくる。そういう意味ではプノンペンはまとも。シエムリアップは観光バブルのなかで車はほぼそんなバブルの中にあるから、修理やさんは、値段のつけたい放題、しかし仕事はいい加減、それがまかりとうっている。
今朝の一件で、プノンペンの知り合いに電話して車の修理やさんを呼んできてもらった。ちょうどもう一台も、プノンペンに持ち込んで修理をと考えていた矢先だったから。ホントに冗談のようなことがまかりとうっている。これはほかのチエーンの世界でも共通する。そんな職人でも許される、わたしたちも染めや織りの職人、でもそんないい加減な仕事はしたくない。

更新日時 : 2005年5月30日 13:53

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