現代のカンボジアに伝わる織物
●ビダン
ジョンキェトと呼ばれる絣の技術を用いた絵絣。儀式等で壁に掛ける。寺を中心に天女や像、ナーガ(蛇)等宗教的なモチーフが多い。カンボジアを代表する絣。
●サンポット・ホール
緯絣の腰布(クメール語でサンポッド:スカート、ホール:絣)。織り柄のモチーフは200以上あるといわれている。しかし、それらは織り手の記憶のなかにあり記録されていない。現在は戦乱のためにそれらの高度な技術を受け継ぐ織り手が激減し、残された人々も高齢化しているのが現状。
●サンポッド・パムアン
経緯糸異なる色により綾織りで織られた玉虫効果のある布。
●サローン
日常着の腰布。基本は縞柄。
●クローマ
汗を拭く、頭に被る、ものを包む、腰に巻く、赤ん坊をあやすなど。一人に一枚はもっている多目的タオル。青と白、赤と白の配色の小さなチェック柄。
更新日時 : 2005年8月 3日 06:48
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