2006年5月アーカイブ

6月3日(土)午後1時より、講演会(スライドトークショー)「写真家・大村次郷、“伝統の森”と森本喜久男を語る」を開催いたします。

大村次郷(おおむら・つぐさと)氏は、アジア各地のフォト・ルポルタージュを手がけ、昨年はNHK「新・シルクロード」でのスチール撮影も担当されました。カンボジアにおいては、上智大学アンコール遺跡国際調査団がバンテアイ・クデイにおいて発掘した廃仏の撮影を始めとして、アンコール遺跡関連の撮影も精力的に続けられています。その大村氏が、現在もっとも注目しているのが、カンボジアで出会ったクメール伝統織物研究所の森本喜久男さんなのです。アジアのさまざまな現場を訪れている大村氏が、森本さんの活動の、いったい何に注目しているのか。豊富な撮影資料とともに、その活動の本質に迫ります。

なお、トークショーの前後には、クメール伝統織物研究所で制作された布の展示・販売も行ないます。

クメール伝統織物研究所の森本喜久男です。研究所の活動に関心を持ち、支えていただいている皆様に、ここに緊急の提案とお願いをさせていただきますこと、お許しください。

研究所の「伝統の森」の活動も、いよいよ本格的に動き始めようとしております。そんなとき、現在の「伝統の森」の隣接地のオーナーから、新たに土地を売りたいという話が持ち込まれました。その土地とは、現在の「伝統の森」の敷地のいちばん奥に当たるエリアに接するところ、ちょうど「工芸村」を建設しているエリアの沼(今のところ、この沼が「伝統の森」の境界線になっています)をはさんだ対岸に位置しています。この沼には、最近では水鳥なども集まり始めています。これも周辺の土地での伐採が進み、それこそ薪になるような木さえなくなっていて、野鳥たちの棲み家が消えつつあるということの結果なのだと思います。

以前から、この土地が取得できれば、さまざまな新しい展開――たとえば、これまでのアヒルの飼育に加え、淡水魚の養殖など「伝統の森」に暮らす人たちの生活に直結する新しい事業の展開――が可能になると考えていました。それはそのまま「伝統の森」の自立にむけて、さらに新しい一歩を踏み出すことになるからです。しかし、その土地は最初の地主がすでに転売した土地であり、新しいオーナーからも売る意思はないと聞かされていました。以来、数年が過ぎておりましたが、先日、そのオーナーから連絡があり、土地を売ってもよいという話が持ち込まれました(ひょっとすると、4月中旬に第4期エリアとなる土地の代金をなんとか工面できたことが、どこからか伝わったからなのかもしれません)。

この土地を取得することで、沼を取り囲む“水辺の環境”が「伝統の森」に組み込まれることになります。じつは、このことには非常に大きな意味があります。この沼が境界線であるうちは、そこに魚を放とうと、アヒルを飼おうと、対岸から捕獲されてしまえば文句もいえません。池に水を飲みにきた水牛の群れに野菜畑を平らげられてしまったこともありました。さらに重要なことは、周囲の森の木々を育てるための水源が確実に確保できるということです。これは、今後「伝統の森」を育てていく過程において、水利・治水のための根幹が確保できるということでもあるのです。もちろん、新たに取得した土地では、さらなる「森」の造成とともに、桑畑や綿花畑、そして村びとたちの暮らしを支える野菜畑などを作ることもできます。

今回提示されている土地は約4ヘクタール、価格は16000ドルです。日本円で約200万円になります。しかし、現在の研究所には、これを購入するだけの資金的な余裕がありません(すでに第4期エリアの取得のために、わずかな余剰資金を投じてしまったという現実的な問題でもあります)。しかし、時間を置くと(これまでの経験からすると、せいぜい1か月程度)、この土地は別の人に転売されてゆくことも明らかです(そして、やがてはさらに値がつり上がったかたちで売買の話がもちこまれるのだと思います)。

そこで、突然ではありますが、ここに日ごろから研究所の活動に関心を持ち、布を購入するなど、さまざまなかたちで研究所の活動を支援していただいているみなさまに“緊急”のお願いとして、この土地の購入資金のご協力を仰げないかと考え、この「緊急のお願い」を送らせていただく次第です。

みなさま、ぜひともご検討、ご協力いただきますれば幸いであります。

一口1万円、200口とさせていただきます。ご協力いただいたお金は、将来的には研究所の布の購入券の発行というかたちで返済させいただければと思っております。そして、わたくし森本は、これまで以上に精進し、すばらしい絣布を生み出せる環境を整えることを約束いたします。

緊急のこととはいえ、なにとぞこのお願いをお受けとめいただけますよう。

2006年5月12日
クメール伝統織物研究所 森本喜久男

ご協力いただける方は、お手数ですが、森本(iktt@hotmail.com)までメールにてご連絡ください。よろしくお願いいたします。

2006/05/12_____________________________________________________Vol.056

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「緊急のお願い」

クメール伝統織物研究所の森本喜久男です。
研究所の活動に関心を持ち、支えていただいている皆様に、ここに緊急の提案
とお願いをさせていただきますこと、お許しください。

これまでご報告してきたとおり、研究所の「伝統の森」の活動も、いよいよ本
格的に動き始めようとしております。そんなとき、現在の「伝統の森」の隣接
地のオーナーから、新たに土地を売りたいという話が持ち込まれました。その
土地とは、現在の「伝統の森」の敷地のいちばん奥に当たるエリアに接すると
ころ、ちょうど「工芸村」を建設しているエリアの沼(今のところ、この沼が
「伝統の森」の境界線になっています)をはさんだ対岸に位置しています。

この沼には、最近では水鳥なども集まり始めています。これも周辺の土地での
伐採が進み、それこそ薪になるような木さえなくなっていて、野鳥たちの棲み
家が消えつつあるということの結果なのだと思います。

以前から、この土地が取得できれば、さまざまな新しい展開――たとえば、こ
れまでのアヒルの飼育に加え、淡水魚の養殖など「伝統の森」に暮らす人たち
の生活に直結する新しい事業の展開――が可能になると考えていました。それ
はそのまま「伝統の森」の自立にむけて、さらに新しい一歩を踏み出すことに
なるからです。

しかし、その土地は最初の地主がすでに転売した土地であり、新しいオーナー
からも売る意思はないと聞かされていました。以来、数年が過ぎておりました
が、先日、そのオーナーから連絡があり、土地を売ってもよいという話が持ち
込まれました(ひょっとすると、4月中旬に第4期エリアとなる土地の代金を
なんとか工面できたことが、どこからか伝わったからなのかもしれません)。

この土地を購入することで、沼を取り囲む“水辺の環境”が「伝統の森」に組
み込まれることになります。じつは、このことには非常に大きな意味がありま
す。この沼が境界線であるうちは、そこに魚を放とうと、アヒルを飼おうと、
対岸から捕獲されてしまえば文句もいえません。池に水を飲みにきた水牛の群
れに野菜畑を平らげられてしまったこともありました。さらに重要なことは、
周囲の森の木々を育てるための水源が確実に確保できるということです。これ
は、今後「伝統の森」を育てていく過程において、水利・治水のための根幹が
確保できるということでもあるのです。もちろん、新たに取得した土地では、
さらなる「森」の造成とともに、桑畑や綿花畑、そして村びとたちの暮らしを
支える野菜畑などを作ることもできます。

今回提示されている土地は約4ヘクタール、価格は16000ドルです。日本
円で約200万円になります。しかし、現在の研究所には、これを購入するだ
けの資金的な余裕がありません(すでに第4期エリアの取得のために、わずか
な余剰資金を投じてしまったという現実的な問題でもあります)。しかし、時
間を置くと(これまでの経験からすると、せいぜい1か月程度)、この土地は
別の人に転売されてゆくことも明らかです(そして、やがてはさらに値がつり
上がったかたちで売買の話がもちこまれるのだと思います)。

そこで、突然ではありますが、ここに日ごろから研究所の活動に関心を持ち、
布を購入するなど、さまざまなかたちで研究所の活動を支援していただいてい
るみなさまに“緊急”のお願いとして、この土地の購入資金のご協力を仰げな
いかと考え、この「緊急のお願い」を送らせていただく次第です。

みなさま、ぜひともご検討、ご協力いただきますれば幸いであります。

一口1万円、200口とさせていただきます。ご協力いただいたお金は、将来
的には研究所の布の購入券の発行というかたちで返済させいただければと思っ
ております。そして、わたくし森本は、これまで以上に精進し、すばらしい絣
布を生み出せる環境を整えることを約束いたします。

緊急のこととはいえ、なにとぞこのお願いをお受けとめいただけますよう。

2006年5月12日
クメール伝統織物研究所
森本喜久男

ご協力いただける方は、お手数ですが、森本(iktt@hotmail.com)までメールに
てご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
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ッセージを読むことができません。お問い合わせは以下のURLより、あるい
はiktt@hotmail.comまでお願いいたします。
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【メールマガジンの配信中止、アドレス変更は以下で行ってください】
        http://www.mag2.com/m/0000070073.html

●発行
INSTITUTE FOR KHMER TRADITIONAL TEXTILES
No. 472, Viheachen Village, Svaydongkum Commune,
(Road to lake, near the crocodile farm)
P.O. Box 9349, Siem Reap Angkor, Kingdom of Cambodia

※当メールに掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。
※このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』
 を利用して発行されております。【 http://www.mag2.com/ 】
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2006/05/06_____________________________________________________Vol.055

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みなさま、クメール伝統織物研究所の森本喜久男です。
 先日、研究所にコンポンチャムからの織り手2人が到着しました。このあと
続いて20人ほどがきてくれる予定です。これで研究所には、織りの産地からの
タケオ組、伝統の森の主力のカンポット組、そしてシエムリアップ組に続き、
新たにチャム組が生まれたことになります。カンボジアのなかのそれぞれ異な
る背景と経験を持った人たちがIKTTに集まり、あらたな伝統を生み出すた
めに力をあわせて行こうとしています。
 私たちは3年前、シエムリアップでCKS(センター・フォー・クメール・
スタディーズ)との共催で、カンボジアの伝統織物に関するセミナーを開催し
ました。そのときのテーマは「クメールとチャム、異なる美意識の融合」とい
うものです。これは、研究所がこの10年間の活動と調査の中で得たカンボジア
のすばらしい伝統の織物の世界の結論でした。そして、いまここに現実に再び
「あたらしい融合の世界」を生み出すきっかけができたことになります。
 私たちクメール伝統織物研究所の活動は、「伝統の保存」を目的にしている
わけではありません。あらたな伝統の創造、それがこの時代のなかでリアリテ
ィを持ちつつ、次の時代(=世代)に継承されていくことを前提にしているの
です。そして「伝統の森」は、その創造のための場となるはずです。

(1)「伝統の森」にエスカベーターが到着しました

 「カンボジア教育支援基金ながの(CEAF・NAGANO)」の有志の方々から寄贈
されたバックフォー(エスカベーター)がようやく伝統の森に到着しました。
 カンボジア教育支援基金ながの(CEAF・NAGANO)の方々とのご縁は、2005年
の8月に、カンボジア日本友好学園への校舎寄贈に際しての竣工式に参加され
た方々が、CEAF東京本部代表の阿木幸男さんの案内で、私たちクメール伝統織
物研究所を見学されたことがきっかけでした。そのとき、研究所の活動のあら
ましと現在進行中の「伝統の森」における村づくり構想をお話したところ、そ
の趣旨に賛同いただいた方々の出資により、このたびの重機到着に至ったので
す。このエスカベーターは、まずは今年から本格的に取り組む「伝統の森」で
の堆肥づくりに多大な貢献をもたらすと思います。それ以外にも雨季に流失し
た道路などの補修においても、心強い仕事をしてくれることと思います。カン
ボジア教育支援基金ながの有志のみなさま、本当にありがとうございました。


(2)東京で関連イベントが開催されます

 6月3日(土)に、IKTT Japanの主催により、写真家・大村次郷氏によるス
ライドトークショーが開催されることになりました。大村次郷氏は、2005年4
月発行の『季刊民族学』(112号)「クメールの伝統織物」の写真も担当さ
れています。
 以下、IKTT Japanからの案内メールです。

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【シェムリアップ〜現地からの報告2006】
〜写真家・大村次郷、《伝統の森》と森本喜久男を語る〜

 6月3日(土)午後1時より、講演会(スライドトークショー)「写真家・
大村次郷、“伝統の森”と森本喜久男を語る」を開催いたします。
 大村次郷氏は、アジア各地のフォト・ルポルタージュを手がけ、昨年はNH
K「新・シルクロード」でのスチール撮影も担当されました。カンボジアにお
いては、上智大学アンコール遺跡国際調査団がバンテアイ・クデイにおいて発
掘した廃仏の撮影を始めとして、アンコール遺跡関連の撮影も精力的に続けら
れています。その大村氏が、現在もっとも注目しているのが、カンボジアで出
会ったクメール伝統織物研究所の森本喜久男さんなのです。アジアのさまざま
な現場を訪れている大村氏が、森本さんの活動の、いったい何に注目している
のか。豊富な撮影資料とともに、その活動の本質に迫ります。
 なお、トークショーの前後には、クメール伝統織物研究所で制作された布の
展示・販売も行ないます。

■日時:2006年6月3日(土)13:00より(12:00開場/16:00終了)
■会場:環境パートナーシップオフィス
   東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F(TEL:03-3406-5180)
   青山学院大学向かいのオーバルビル裏
  (青山ブックセンター本店と同じフロアにあります)
   ※表参道駅B2出口より約5分、渋谷駅より約10分
■入場:無料
■タイムテーブル
   12:00  開場
   13:00〜 スライドトークショー
   14:00〜 質疑応答
   14:30〜 関連VTR上映(予定)
   16:00  終了
※問い合わせ先:nishikawa@iktt.org までメールでお問い合わせください。

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                           2006年5月
                 クメール伝統織物研究所 森本喜久男
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研究所は、月曜から土曜日の朝8時から午後5時までです(12時から2時ま
ではお昼休み)。工房も日曜日はお休みですので、工房の見学をご希望される
かたは平日にお越しください(できるだけ事前にご予約をお願いします)。な
おショップ&ギャラリーのみ日曜日も含め午後7時まで開けております。場所
は、シェムリアップ中心部にあるオールドマーケットからシェムリアップ川沿
いに南へ約1キロ、クロコダイルファームの200メートル手前の右側です。

※なお、このメールへの返信メッセージを読むことができません。返信はご遠
 慮いただけますようお願いします。
※お問い合わせに関しては以下のURLよりお願いします。
 http://iktt.esprit-libre.org/contact/

【配信中止、アドレス変更は以下で行ってください】
 http://www.mag2.com/m/0000070073.html

●発行
INSTITUTE FOR KHMER TRADITIONAL TEXTILES
No. 472, Viheachen Village, Svaydongkum Commune,
(Road to lake, near the crocodile farm)
P.O. Box 9349, Siem Reap Angkor, Kingdom of Cambodia

※当メールに掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。
※このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』
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MOVING ON

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これはいまわたしの次のステージに向かうキーワードだ。

プノンペンに5年、シエムリアップに5年(正確には6年)そして、いま伝統の森へ向かい始めている、その心。

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