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IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男

森本喜久男より「緊急のお願い」

クメール伝統織物研究所の森本喜久男です。研究所の活動に関心を持ち、支えていただいている皆様に、ここに緊急の提案とお願いをさせていただきますこと、お許しください。

研究所の「伝統の森」の活動も、いよいよ本格的に動き始めようとしております。そんなとき、現在の「伝統の森」の隣接地のオーナーから、新たに土地を売りたいという話が持ち込まれました。その土地とは、現在の「伝統の森」の敷地のいちばん奥に当たるエリアに接するところ、ちょうど「工芸村」を建設しているエリアの沼(今のところ、この沼が「伝統の森」の境界線になっています)をはさんだ対岸に位置しています。この沼には、最近では水鳥なども集まり始めています。これも周辺の土地での伐採が進み、それこそ薪になるような木さえなくなっていて、野鳥たちの棲み家が消えつつあるということの結果なのだと思います。

以前から、この土地が取得できれば、さまざまな新しい展開――たとえば、これまでのアヒルの飼育に加え、淡水魚の養殖など「伝統の森」に暮らす人たちの生活に直結する新しい事業の展開――が可能になると考えていました。それはそのまま「伝統の森」の自立にむけて、さらに新しい一歩を踏み出すことになるからです。しかし、その土地は最初の地主がすでに転売した土地であり、新しいオーナーからも売る意思はないと聞かされていました。以来、数年が過ぎておりましたが、先日、そのオーナーから連絡があり、土地を売ってもよいという話が持ち込まれました(ひょっとすると、4月中旬に第4期エリアとなる土地の代金をなんとか工面できたことが、どこからか伝わったからなのかもしれません)。

この土地を取得することで、沼を取り囲む“水辺の環境”が「伝統の森」に組み込まれることになります。じつは、このことには非常に大きな意味があります。この沼が境界線であるうちは、そこに魚を放とうと、アヒルを飼おうと、対岸から捕獲されてしまえば文句もいえません。池に水を飲みにきた水牛の群れに野菜畑を平らげられてしまったこともありました。さらに重要なことは、周囲の森の木々を育てるための水源が確実に確保できるということです。これは、今後「伝統の森」を育てていく過程において、水利・治水のための根幹が確保できるということでもあるのです。もちろん、新たに取得した土地では、さらなる「森」の造成とともに、桑畑や綿花畑、そして村びとたちの暮らしを支える野菜畑などを作ることもできます。

今回提示されている土地は約4ヘクタール、価格は16000ドルです。日本円で約200万円になります。しかし、現在の研究所には、これを購入するだけの資金的な余裕がありません(すでに第4期エリアの取得のために、わずかな余剰資金を投じてしまったという現実的な問題でもあります)。しかし、時間を置くと(これまでの経験からすると、せいぜい1か月程度)、この土地は別の人に転売されてゆくことも明らかです(そして、やがてはさらに値がつり上がったかたちで売買の話がもちこまれるのだと思います)。

そこで、突然ではありますが、ここに日ごろから研究所の活動に関心を持ち、布を購入するなど、さまざまなかたちで研究所の活動を支援していただいているみなさまに“緊急”のお願いとして、この土地の購入資金のご協力を仰げないかと考え、この「緊急のお願い」を送らせていただく次第です。

みなさま、ぜひともご検討、ご協力いただきますれば幸いであります。

一口1万円、200口とさせていただきます。ご協力いただいたお金は、将来的には研究所の布の購入券の発行というかたちで返済させいただければと思っております。そして、わたくし森本は、これまで以上に精進し、すばらしい絣布を生み出せる環境を整えることを約束いたします。

緊急のこととはいえ、なにとぞこのお願いをお受けとめいただけますよう。

2006年5月12日
クメール伝統織物研究所 森本喜久男

ご協力いただける方は、お手数ですが、森本(iktt@hotmail.com)までメールにてご連絡ください。よろしくお願いいたします。

更新日時 : 2006年5月13日 19:08

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