IKTT
IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男

復帰

今年の5月14日の日曜日の夕方、研究所のファイナンシャル担当のリナはバイクで市場に行く途中、不運にも覚せい剤中毒の青年に頭を鉄のボルトつきの角材で殴られ、頭蓋骨陥没のまま病院に運ばれた。

ところが、運ばれた州立病院には日曜日で医者がおらず。あたらしくできた中国系のクリニックで、傷口を縫い合わせてもらい、一晩過ごし、翌朝救急車でプノンペンのカルメット病院へ移動した。

そのリナが約5ヶ月ぶりに昨日から職場に復帰した。幸い、彼女のダメージは左半身不随。記憶や意識は普通に機能している。足はゆっくりと自分で歩けるようになった。

左手まだ回復していないが、右手は普通に使えるから、とりあえずはゆっくりとコンピューターでの仕事はできる。職場に戻ることもリハビリだとおもうし、何よりも本人がその気になることが、大げさに言えば社会復帰の第一歩。うれしいこと。

治療のために、プノンペンのカルメット病院、そしてタイの病院に2度、3回頭を開き縫い合わせている、その付き添いもありこの5ヶ月の半分近くはわたしも研究所を出たり入ったりの日々だった。その間、研究所においでいただきお会いできなかった方々も多く、ほんとうに申し訳ございませんでした。

しかし、わたしがそんなして研究所におられなくても、実は研究所の仕事が確実に稼動しているということが分かった。これは大きな収穫であった。


森本喜久男

更新日時 : 2006年10月25日 12:36

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