IKTT
IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男

子連れ可

さいきん研究所にこられたかたの、研究所の仕事に対する評価のなかで、ダントツなのが「子連れ可」。研究所のヴィジターノートにもそんな感想の書き込みが、日本人だけではなくインターナショナルに増えている。

お母さんのそばのハンモックで寝ている赤ん坊。小学校から戻ってきた小さな男の子が、絣のくくりをするお母さんの横で、宿題をやっていたり、そんな風景が研究所では当たり前になっている。なかには孫を連れてきている年配の女性もいる。いいな、孫を見ながら給料がもらえるのだから。

正確に数えたことは無いが、多分50人は超えるのではないだろうか。子ども同士で楽しくお母さんの横で遊んでいる。そして、さいきん目立つのは赤ん坊。研究所に来たときは、独身、そして彼氏を見つけて結婚。そしてお母さんに、今では赤ん坊を抱えて仕事に来ている、そんなお母さんが増えてきている。なかには、だんなさんより稼ぐ人も。そんな彼女たちが研究所の仕事の中堅となってきている。

研究所は15歳から75歳まで、三世代が一緒に仕事をしている。そして、そんな小さな子どもたちは第四世代。研究所の未来の担い手。現在は研究所で英才教育を受けている、途中。12−3歳でお母さんの横で絣のくくりや、お絵かき組みに混じって絵を描く子供たちも。半日は小学校に行き、半日はお母さんのそばで仕事を手伝う、そのばあいは研究所は授業料補助という形で10ドルを支給している。

研究所の作業所は村の一角、そんな風景のつもりだったが。いまは、村全体を作り始めている、そんな伝統の森でも、新しい若いカップルが、職場結婚。そしてすでに森で生まれた子どもたちが10人を超えるようになった。そんな子どもたちが育つのとおなじように伝統の森も育っていくことができればうれしい。

更新日時 : 2006年11月14日 22:50

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