移住、第二陣
もう数日で、2006年が終わろうとしている。例年なら、年末にくじ引きのある忘年会をするのだが、今年は無しになった。主要なスタッフの何人かが結婚式などで忙しく思い切って、忘年会はなし。
そんなとき、伝統の森に移住した織の師匠、オムソットとその一族がわたしに、今年は忘年会をどこでするのだと聞いてきた。彼女たちは、もう森に移住して数ヶ月。だから、シエムリアップじゃなくて森でやりたいと。それならば、と新年会は森で、ということに決まってしまった。
シエムリアップでも、オムソット家族は、別名「第三工房」にいた。そこには約40人ほどが仕事をしていた。中心は、師匠格の70歳を過ぎたオムソット。そして、その娘たちと孫。それに同じタケオからの縁者。そして、その下でいっしょに織を学びながら働くシエムリアップの若い女性たち。オムソット一族と呼べる。
この一族が、伝統の森のシエムリアップからの移住組み、第一陣で伝統の森に行ってくれた。良くなってからなら、行くというう人がいてもあたりまえ。でも、電気は水は、市場はといろんな不安があるなかで移住を決意することは、少し大変なこと。でも、OKしてくれた。案の定、住みはじめて水がない、野菜がない、のないないずくし。でもいまはそれもクリアーした。
昨日も、そんな第三工房にいたシエムリアップの女性のひとりが、森に行かないでシエムリアップに残っていたのだが、森に行きたいと申し出てきた。彼女の両親は戦争のなかで亡くなり、いわば孤児。下に妹、弟がいる。研究所には、そんな両親やお父さんがいない女性がたくさんいる。
彼女の細腕で兄弟を養いながら暮らしてきた。研究所に来たころは17歳、もう6年になる。昼間は研究所で働き、夜は市場にあるお土産物屋でアルバイト。遠くの村にいた、数少ない身内のおばあちゃんも引き取り暮らしている。
先週には、シエムリアップから織のグループ10人が織機といっしょに移住している。このグループは、伝統の森の近くの村から通っていた人で、シエムリアップに来るより伝統の森に通うほうが近い。でも、そんな彼女たちも同じで、何にもない森に移ることをためらっていた。他にも森に行きたいというう声も出てきている。シエムリアップから、森への移住が本格的な始まった。そんな印象だ。
更新日時 : 2006年12月28日 09:53



