2007年1月アーカイブ

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明日はいよいよ、ファッションショウ。

今日の朝、実際に明日の会場のラッフルズグランドホテルの野外ステージでリハーサルをした。研究所の狭い稽古場でするよりは、実際のステージでするほうが、やはりみんなも緊張しながらも、最後の仕上げに向け、気合が入っている。

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昨年に続いて、オーストラリアのシドニー大学の調査チームが、9世紀ごろの水門と思われる遺跡の発掘を伝統の森で実施していた。

あたらしい家

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伝統の森の一角に姿を現しつつある工芸村。森の集落はこれまで、開墾や養蚕、などの世話をする森の住人が住む集落が二つあった。そして、さきにオムソット一族が移住した、工芸村。伝統の森の三っ目の集落になる。

周辺の村からシエムリアップの作業所に来ていた若い織手、10数人も伝統の森に引越し。工芸村の総勢は40人を越えてきた。簡単な染の建屋もでき、すでに染も本格的に出来る環境が整っている。あたらしい、森の色が生まれつつある。

研究所はこれで3年目、回数で言えば5回ほどシエムリアップでファッション ショウを実施してきた。でもプロのモデルさんじゃなく、研究所のスタッフが、織手が自分の織った布をまとい、キャットウオーク。なかなか素敵である。他のショップや団体が、プロのモデルさんなのに、ときには、研究所のおばあが、ステージに。

ジグソーパズル 

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2003年の3月に書いた文章をもう一度。

研究所の活動はいつも予算と力量のジグソーパズル。そして、走りながら考える姿勢には変わりがない。余裕があってから何かをするというのではない。必要と思えたときにそれは動き始めていく、川の流れのようなもの。メコンの支流のように、時には洪水のようになり、時には旱魃状態。それでも時の流れのなかでバランスがとられていく。

森の地図

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木楽舎発行の雑誌「ソトコト」2月号に、研究所の活動が紹介されています。そして、なんと伝統の森のイラスト地図がでております。現在書店で販売中ですので、伝統の森の全容をお知りになりたい方、ぜひソトコトを手にしてください。

2007/1/6_______________________________________________________Vol.065

INSTITUTE FOR KHMER TRADITIONAL TEXTILES
________________________________________ http://iktt.esprit-libre.org/

みなさま、あけましておめでとうございます。
クメール伝統織物研究所の森本喜久男です。

2007年の元旦は、研究所の何人かのスタッフとその家族たちとともに「伝
統の森」で迎えることができました。12月31日が日曜日だったため、カン
ボジアの多くの人たちにとっては1月1日(=新年の休日)との2連休になり
ました。「伝統の森」での作業もお休みです。それでも、元旦の朝7時「伝統
の森」に移転した染織グループのおばあの一人は、ラックで染めた糸を水洗い
して日に干す作業を行なっていました。彼女にとっては、日曜も休日も関係な
く、糸の調子で仕事が進んでいるのです。

最近、「伝統の森」での作業が増えているため、シエムリアップの研究所を留
守にすることが多くなっています。そのため、わざわざ研究所をお訪ねいただ
いたにもかかわらず、みなさまと直接お話することができず、申し訳なく思っ
ております。

さて、みなさまの支援により、10月に土地取得が実現した第5エリアでは、
その約半分の開墾を行ない、トウモロコシの植え付けを進めてきました。しか
し、その育成状態は思わしくありません。おそらく地中に残ったたくさんの木
の根が、トウモロコシの育成を阻んでいるのだと思います(これまで地上に伸
びた部分を伐採して薪にすることばかりを繰り返してきた土地のため、地上に
は大きな木はなく、その一方で地中には木の根ばかりが残っているのです)。
そのため、開墾した土地の一部をさらに深く掘り起こし、地中に残る木の根の
除去を進める作業に着手しています。

「伝統の森」での作業は、今後もさまざまなかたちで進んでいきます。シエム
リアップからの染織作業組の移住に伴うさらなる住居棟の建設、生活用水や電
力の供給といったインフラ整備、生活排水の処理、地力回復のための堆肥づく
り、新たなエリアでの桑や綿花の栽培、有機野菜の栽培、居住者の増加に伴な
う現在の寺子屋教室を「伝統の森・学園」というかたちへの展開など、枚挙に
いとまはありません。先日、「伝統の森」を見学した方からは「ここだけで、
海外で活動するNPOが実施するプロジェクトが5つも6つも同時進行してい
るわけなのですね。頑張ってください」という励ましをいただきました。

はじめは、こんなに多くのことに手をつけるつもりではありませんでした。発
端は、伝統織物の復興でした。しかし、織物の復興のためには、生糸が必要な
ので養蚕を始めました。おばあたちの手に眠る技を受け継ぐ織り手の育成も不
可欠なので、工房で研修生を受け入れる体制を作りました。自然染料も入手で
きなくなっていたので、その栽培も始めました。織り手たちが仕事に集中でき
る環境を作ろうとすると、シェムリアップよりも「伝統の森」のほうがいいだ
ろう、という結論になりました。そして「伝統の森」に工房を移転するために
必要なことは……、と考えていくうちに、現在のような、たくさんのプロジェ
クトを同時進行で進めていくような状態になっていたのです。とはいえ、わた
しの場合は、他のNGOが進めるプロジェクト担当者のように、1年や2年で
結果を出そうとして焦る必要がないことが幸いしているのでしょう。当初の予
定より余計に時間がかかったとしても、最終的に必要とする成果は得られてき
ているのですから。今後とも、わたしたちの活動を長い目でご覧いただき、ご
支援・ご協力をお願いいたします。


(1)「ソトコト」2月号で「伝統の森」が紹介されています

1月5日発売の「ソトコト」2月号で、「伝統の森・再生計画とは」というタ
イトルで、わたしたちの活動が紹介されています。
タイトルページの見開きの写真では、絣の生糸を括る女性のすぐ横のハンモッ
クで寝ている赤ちゃんが大きく写っています。この写真に添えられたコメント
には「アンコール・ワットの近く、ある“職場”の光景です。子連れも問題あ
りません。」とあります。また、別なところのコメントには「カンボジアの伝
統織物を復興させる。それはコミュニティづくり、土づくり、森づくりへ。」
とあります。まさに、現在の「伝統の森」とわたしたちの活動を紹介するにふ
さわしいコメントだと思います。わたしがラフにスケッチした「伝統の森」の
見取図もきれいなイラストに仕上がっています。ぜひとも、ご覧ください。


(2)クメール伝統織物研究所「2007年カレンダー」のご案内

IKTT Japanの協力により、クメール伝統織物研究所オリジナルの「2007年
カレンダー」ができあがりました。サイズはA5判(上下に開いてA4判サイ
ズで使用)、6種類の絣布の写真のほか、「伝統の森」についての紹介、そし
てクメール伝統織物研究所で使用するおもな染め材の写真などが掲載されてい
ます。頒布価格は1部1000円です(送料別、日本国内の場合、配達記録の
ある冊子小包でお送りします。3部まで390円)。
サンプルの画像、ならびにお申し込みは以下のURLからどうぞ。

▼「クメール伝統織物研究所2007年カレンダー」
http://www.iktt.org/calen.html

このカレンダーは、東京都内では、神保町「アジア文庫」、高円寺「茶房・高
円寺書林」、西荻窪「信愛書店」に販売をお願いしております。
また、福岡市内では、福岡市美術館内ブックショップならびに福岡アジア美術
館ミュージアムショップでのお取り扱いも始まりました。
ともに、数に限りがありますのでお早めにお求めください。

▼福岡市美術館(福岡市中央区大濠公園1−6)
http://www.fukuoka-art-museum.jp/jd/html/jd02/fs_jd02.html
▼福岡アジア美術館(福岡市博多区下川端町3−1 リバレインビル7F)
http://faam.city.fukuoka.jp/shop/shp_index.html

▼アジア文庫(千代田区神田神保町1−15内山ビル5階)
http://www.asiabunko.com/
▼茶房・高円寺書林(杉並区高円寺北3ー34ー2)
http://www.geocities.jp/fuzainoisu/shorin.top.html
▼信愛書店(杉並区西荻南2‐24‐15)
http://park12.wakwak.com/~tks/furhon.htm


(3)シェムリアップで「アンコールシルクフェア」が開催されます

恒例となった「アンコールシルクフェア」が開催されます。この「アンコール
シルクフェア」は、カンボジア国内で、シルクの生産から製造・販売までのそ
れぞれにかかわる団体によって組織されたカンボジア・シルク・フォーラムの
主催によるものです。
期間は、2月1日から4日まで(前回、このメールマカジンでは5日までとご
案内しましたが4日までの日程に変更になりました)。会場は、ラッフルズ・
グランドホテルの前庭です。IKTTは昨年同様に、括りや織りの実演・展示
と、ファッションショーに参加する予定です。

▼アンコールシルクフェア2007(英語のみ)
http://www.angkorsilkfair.com/


2007年1月6日
クメール伝統織物研究所 森本喜久男
______________________________________________________________________
※なお、このメールマガジンにメッセージを返信されても、こちらではそのメ
ッセージを読むことができません。お問い合わせは以下のURLより、あるい
はiktt@hotmail.comまでお願いいたします。
        http://iktt.esprit-libre.org/contact/

【メールマガジンの配信中止、アドレス変更は以下で行ってください】
        http://www.mag2.com/m/0000070073.html

●発行
INSTITUTE FOR KHMER TRADITIONAL TEXTILES
No. 472, Viheachen Village, Svaydongkum Commune,
(Road to lake, near the crocodile farm)
P.O. Box 9349, Siem Reap Angkor, Kingdom of Cambodia

※当メールに掲載された記事を許可なく転載することを禁じます。
※このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』
 を利用して発行されております。【 http://www.mag2.com/ 】
mag2 ID: 0000070073
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