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IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男

アンコール時代の水門

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昨年に続いて、オーストラリアのシドニー大学の調査チームが、9世紀ごろの水門と思われる遺跡の発掘を伝統の森で実施していた。

約2週間の発掘を終えて、きょう現場でささやかな、パーティーがあった。実際に発掘に携わった村人、そして、研究所の村人、そして、シドニー大学からの専門家やフランスチームなどなど。

地下、約5メートルに現在の発掘で見えてきたものでも、東西に50メートル、南北に40メートルかそれ以上の規模で水門があったようだ。これは、クーレン山から流れてきた川の流れを、バライに導くために作られた人工の運河、シエムリアップ川。その起点に当たる。

まだこれからの発掘をまたねば、その全容を知ることは出来ないが、当時の大規模な運河建設と、その水門跡がやがて姿を現すようだ。水を制するもの、、といわれるように、当時の農業用水確保のための事業とその知恵だったのではないだろうか。

いま、研究所も、伝統の森で生活用水と、灌漑用の水の確保とその管理に頭を悩ましている。とても小規模なものだが橋や水門もどきも作ってきた。大変な仕事である、それでも、それをぬきに、あたらしい村づくりはありえない。2年前に作った約20メートルの手作り橋が、昨年の雨季に半分流されたりした。

姿を現しいつつある、ラテライト石で出来た水門の跡をみながら、そんな水の大切さを改めて実感している。

森本喜久男

更新日時 : 2007年1月26日 23:01

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