IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男
IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男

【メコンにまかせ】クメール伝統織物研究所 Vol.073

2007/6/06 _____________________________________________________Vol.073

INSTITUTE FOR KHMER TRADITIONAL TEXTILES
________________________________________ http://iktt.esprit-libre.org/

 みなさま、クメール伝統織物研究所の森本喜久男です。
 前回のメールマガジンで、シハモニ国王陛下との謁見の機会をいただくこと
ができたということを、ご報告させていただきました。
 この謁見の際の写真が、シハモニ国王の公式ウェブサイトにも掲載されてお
りますので、ご案内させていただきます。

▼シハモニ国王の公式ウェブサイト(クメール語、英語、フランス語)
http://www.norodomsihamoni.org/

 なかほどの国旗(カンボジア、イギリス、フランスのいずれか)のところを
クリックして言語を選びます。英語版であれば、その右のnewsのところをクリ
ックして表示されるMay-2007のリストに、Audience of the Director of the
Khmer Traditional textilesと記載されているので、そこをクリックしてご覧
ください(操作はクメール語、フランス語でも同様です)。


(1)横浜タカシマヤ「アジアの絹展/アジアの手仕事展」

7月18日(水)から23日(月)まで、横浜タカシマヤ8階催事場で開催さ
れる「アジアの絹展/アジアの手仕事展」という催し物に、カンボジアの伝統
織物を代表してクメール伝統織物研究所が参加し、展示と販売を行なうことに
なりました。実際の運営は、IKTT Japanのメンバーに担っていただくことにな
ります。会場では、アジア各地の工房やショップによる出店がなされると聞い
ています。横浜ならびに東京近郊のみなさま、ぜひとも会場に足をお運びくだ
さい。

と き:7月18日(水)〜23日(月)
    午前10時から午後8時まで(最終日は午後5時閉会)
ところ:横浜タカシマヤ 8階催事場
    横浜市西区南幸1丁目6番31号(横浜駅西口)
    電話:(045)311−5111(代)

▼地図(横浜タカシマヤ)
http://www.takashimaya.co.jp/yokohama/access/index.html


(2)新刊書籍のご案内『水うちわをめぐる旅』

 IKTTでのフィールドワークをもとに、卒業論文の執筆などを行った水野
馨生里さんが、このたび書籍を出版されましたので紹介させていただきます。

書名:『水うちわをめぐる旅 〜長良川でつながる地域デザイン』
著者:水野馨生里
発行:新評論
発行:2007年5月24日
価格:1995円(税込)
ISBN:978-4-7948-0739-7

▼『水うちわをめぐる旅』(新評論のサイト)
http://www.shinhyoron.co.jp/cgi-db/s_db/kensakutan.cgi?j1=978-4-7948-0739-7

以下は、著者の水野馨生里さんからのコメントです。

《IKTTにヒントを得て活動をはじめ、執筆に至りました》
 私は、大学生のときにIKTTにフィールドワークにお邪魔しました。
 年に1度、3〜4回のステイは私にとって大変重要なものとなりました。ワ
ークでは、主に、織り手への聞き取り調査や、大御所のオム・ソットへのライ
フヒストリー調査を行い、森本さんには多大なるアドバイスをいただいたこと
を覚えています。
 この調査を通して私が認識したことは「IKTTの織物は、彼女らにとっての生
業だ」ということでした。
 生業……実はこの言葉は、今の私たちが行う「仕事」とはかけ離れたものの
ように感じます。そう、生活のわざ、それが生業だと思うのです。オム・ソッ
トにとっての織物は「近くにあって当たり前のもの」「ないほうがおかしい」
くらい自分と同一視できるものです。織物が、彼女のアイデンティティを形成
している……そんなこと、当たり前すぎて言葉にする必要のないくらい、大き
な部分を占めているのです。そして彼女はまっすぐ前を見て言いました。
「織物は、IKTTは誇り」だと。
 このインタビューを終えて、私は故郷の岐阜を省みたのです。なぜなら……
私には、自分の大切なふるさとには、自分が胸をはって誇れるものがあるのだ
ろうか……経済破綻など、様々な問題が浮上している地方都市で、その地域出
身者が故郷を誇れないで、何が残るというのか……。
 このような認識を抱くきっかけをIKTTにもらい、故郷で出会ったすばらしい
岐阜の伝統工芸「水うちわ」。私は水うちわ自体の復活だけではなくて、地域
の伝統を、文化を愛する心をはぐくむこと、そして、誇るべき地域の醸成を目
指しています。これも、IKTTが教えてくれたことのひとつだと思っています。
 ただ単純な、貨幣に代わる労働を提供するのではなく、地の誇りになるもの
を創造する。古く歴史長いものだが、新たに“創る”。
 私はIKTTのような活動は、カンボジアだけではなく世界各国で求められうる
ものであると確信しています。そして、先進国で、GDP世界2位という地位
を築きながらも迷走を続ける日本にこそ必要な活動だと思っています。
 これからもIKTTを応援させていただきたいですし、地域での活動の参考にさ
せていただきたいと思います。 水野馨生里

2007年6月6日
クメール伝統織物研究所 森本喜久男
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ッセージを読むことができません。お問い合わせは以下のURLより、あるい
はiktt@hotmail.comまでお願いいたします。
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【メールマガジンの配信中止、アドレス変更は以下で行ってください】
        http://www.mag2.com/m/0000070073.html

●発行
INSTITUTE FOR KHMER TRADITIONAL TEXTILES
No. 472, Viheachen Village, Svaydongkum Commune,
(Road to lake, near the crocodile farm)
P.O. Box 9349, Siem Reap Angkor, Kingdom of Cambodia

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 を利用して発行されております。【 http://www.mag2.com/ 】
mag2 ID: 0000070073
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更新日時 : 2007年06月06日 21:53

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