IKTT
IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男

【メコンにまかせ】IKTT [クメール伝統織物研究所] Vol.086

2007/10/20_____________________________________________________Vol.086
IKTT [INSTITUTE FOR KHMER TRADITIONAL TEXTILES]
________________________________________ http://iktt.esprit-libre.org/

みなさま、クメール伝統織物研究所の森本喜久男です。
 ここ二日間ほど森に泊まっていました。カンボジアで秋の気配というと変で
すが、随分と涼しくなりました。夜には毛布がいります。
 お盆を終えて、タケオ州の村から、5人の若い織り手と、熟練組の織り手の
女性たちの旦那さん2人がやってきてくれました。新しいメンバーを加え、森
の新しい体制づくり、作業グループごとの人員の再配置とその確認のための全
体ミーティングを久しぶりにしました。IKTTでは、ふだんはあまりミーテ
ィングをやりません。それに時間を使うなら、そのぶん仕事をというのが私の
心です。
 森の作業グループは、大きくは3つにわかれます。開墾や野菜畑そして桑の
木や藍、綿の木などの世話をする「森組」と、生糸の整理から、染め、括り、
織りなどの「織物組」、そして「事務所組」に分かれます。今回新しく、発電
機やそれぞれの家の電気配線などのメンテナンスを担当する「電気組」が発足
し、全部で24の作業グループになりました。120人以上の大所帯です。そ
れらが有効に、有機的に連動するように再編成しました。
 ミーティングで、みんなの顔を見ていて思ったのは、みんな若いのです。ほ
とんどが10代から20代。木を切って売るなど悪いことをしていた、年配の
連中がいなくなった、そんな感じです。いいことですね。みんな元気です。わ
たしは、そんな彼らに「仕事をしないやつには給料を払わないから」と、激を
とばしました。
 そして、昨日はカンボジア政府の商業省の副大臣が視察に来てくれました。
UNDPという国連機関の代表と、テレビ局や地元の新聞記者も同行して。感
心しながら、そして彼らのプロジェクトへの協力を依頼されました。とりあえ
ずはOKしましたが、伝統の森の仕事や問題もいつも山のようにあるわけです
から、余裕があるわけではありません。
 でも、彼らがIKTTのプロジェクトに注目していることがわかりました。
桑の木は、蚕は、織りは誰が指導しているのかと、具体的な活動への矢継ぎ早
やの質問が飛び出しました。
 商業省が、地域の産業振興のためにIKTTの伝統の森プロジェクトを参考
にしてゆきたい、とも説明されました。「伝統の森」を地域のパイロットファ
ームとして機能させ、周辺の村へも養蚕や綿花栽培、野菜作りなどを普及させ
ていこうということは、じつは2008年からの「伝統の森」の第二期計画の
プログラムのひとつにあることなのですが、それを前倒しにするかたちで政府
から声がかかりました。
 最近、フランスの雑誌に紹介されたことと、IKTTのウェブサイトを、彼
らが見たうえでのことだと思います。英語サイト・クメール語サイトを充実さ
せてくれた草野さん、わたしの日本語の翻訳を手伝ってくれる松岡さんにあら
ためて感謝です。
 そんな森に滞在して、いちばん困るのはインターネットができないことです
ね。森への道路も含めて、インフラをもう少し整備してほしいところです。


(1)京都外国語大学「イマジンピース」での講演のお知らせ

 京都外国語大学60周年記念事業として開催される「イマジン・ピース 貧
困と平和」イベントのゲストスピーカーとして、10月28日(日)に京都外
国語大学で、講演を行ないます。一般の方の参加も可能ですので、関西方面の
方々ぜひともおこしください。

日時:10月28日(日) 午前11時〜12時
会場:京都外国語大学 1号館7階171教室
テーマ:森の再生

▼京都外国語大学へのアクセス
http://www.kufs.ac.jp/MUN/map_j.html
▼「イマジンピース」の概要
http://www.kufs.ac.jp/MUN/index.html


(2)「IKTTカレンダー2008」制作中

 昨年同様に、IKTTジャパンのカレンダー制作チームが作業に入ったとの
連絡を受けました。予価1000円、A5判(上下に広げ、A4判サイズで使
用)という仕様は、昨年同様とのことです。詳細は、追って告知されることと
思います。ご期待ください。


(3)竹内英仁チャリティピアノリサイタルのご案内

 昨年12月に長野県飯田市において開催された「竹内英仁チャリティピアノ
リサイタル」の第2弾が開催されることになりました。今回は、11月15日
(木)に東京都文京区にあるトッパンホールで開催されます(カンボジアに学
校をつくろうプロジェクト・NPOふるさと南信州緑の基金・東京35会の共
同主催となります)。すでに前売り券の販売も開始されています。
 当日、会場のホワイエでは、研究所の活動紹介と、絣布の展示・販売も行な
われる予定です。今回も、竹内英仁さんのご厚意により、コンサートの収益の
一部は「伝統の森」での学校建設に充てられる予定です。

 と き:11月15日(木):開場:18時30分、開演:19時)
 ところ:トッパンホール(東京都文京区水道1-3-3トッパン小石川ビル)
 入場料:4000円(全席自由)
 ホールへのアクセス:JR飯田橋駅より徒歩約13分/地下鉄有楽町線・江
 戸川橋駅よりより徒歩約8分/地下鉄丸ノ内線南北線、後楽園駅よりより徒
 歩約10分/都営バス[上69][飯64]で「大曲・東五軒町」下車徒歩約3分
 【問合せ先ならびにチケットのお求め先】TEL.03-5393-7821(東京35会)

▼竹内英仁氏のWebサイト
http://www.hito-takeuchi.com/
▼トッパンホールへのアクセス
http://www.toppanhall.com/jp/information/access/index.html


(4)"FRONTLINE/WORLD"ウェブサイト公開のご案内

アメリカの公共テレビ局PBSの「FRONTLINE/WORLD」というドキュメンタリー番
組で私たちクメール伝統織物研究所が紹介されました。「Cambodia: The Silk
Grandmothers」というタイトルでまとめられています(英語版の番組ですが、
わたしはインタビューに日本語で答えています)。この番組は、ウェブサイト
上でも公開されています(約13分)。以下のURLから、ご覧になれるはずで
す(再生には、QuicktimeあるいはRealplayerが必要とのこと)。
▼「Cambodia: The Silk Grandmothers」
http://www.pbs.org/frontlineworld/rough/2007/06/cambodia_the_si.html


★★シエムリアップ・IKTTまでの歩き方★★
オールドマーケット(プサー・チャー)の南側にあるタ・プローム・ホテルの
玄関前に立ち、右斜め前の方向に、道路を挟んで流れるトンレサップ川に沿っ
て進みます。川岸には遊歩道が整備がされています。道なりに(つまり川に沿
って)歩くこと5〜6分で、右手前方に「クメール伝統織物研究所」と日本語
と英語で書かれた看板が見えてきます。ここがIKTTです。(左側にクロコ
ダイルファームの看板が見えたら行き過ぎてしまいました。お戻りください)

2007年10月20日
クメール伝統織物研究所 森本喜久男
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●発行
INSTITUTE FOR KHMER TRADITIONAL TEXTILES
No. 472, Viheachen Village, Svaydongkum Commune,
(Road to lake, near the crocodile farm)
P.O. Box 9349, Siem Reap Angkor, Kingdom of Cambodia

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更新日時 : 2007年10月20日 13:33

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