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IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男

【メコンにまかせ】IKTT [クメール伝統織物研究所] Vol.085

2007/10/10_____________________________________________________Vol.085
IKTT [INSTITUTE FOR KHMER TRADITIONAL TEXTILES]
________________________________________ http://iktt.esprit-libre.org/

みなさま、クメール伝統織物研究所の森本喜久男です。

<あたらしいステージにむけて>
 IKTTのみんなは、今日からお盆休み。いつものことだが、少し早く帰省する
タケオやカンポット州からなどの遠距離グループを送り出し、そして地元や周
辺のバッタンバンなどから来ているグループもここ数日、それぞれの田舎に向
けて帰省を始めた。
 財務担当のリナと、銀行にあるお金のみならず、わたしのポケットのお金ま
で、IKTTの有り金すべてをみんなの給与に支払うために準備した。それでも昨
日は修羅場。なかには、家族を抱えてバッタンバンまで帰るのだが、どうして
も足りないからあと20ドル出してくれ、と。そんな最後の攻防もなんとか終え
ることができた。

 今朝は、行きかう車やバイクの数も少なく、町も静かな朝を迎えている。そ
の静かさのなかで、この間の一連の出来事を、思い出していた。
 「伝統の森」への移住組のための住宅や電気、水の確保などのインフラ整備
にはじまり、そのシエムリアップからの送り出しと、定住へのサポート。森の
村には小さな雑貨屋さんもオープンさせた。いわばこれは村のコンビ二。森の
村に暮らすみんなのために、最低限の生活利便性は確保しておきたい。そして
蚕祭りの準備。その直前には、蚕が多湿で大量に死んでしまう出来事があり、
その対応に追われた。蚕祭りに蚕がいない、と叫びながら。そして、無事蚕祭
り。そして、ホノルルへの行商の旅。そんな一連の仕事を終えて、ほっとした
ところである。

 ホノルルでは、いろんな新しい出会いがあった。いつも、行商の旅を重ねな
がら思うのだが、じつはそんな新しい人との出会いが楽しみでもある。
 シエムリアップに戻ってみると、新しい動きを感じさせるメールが届いてい
た。来年にはアメリカ東部ニューヨークに近い大学で、まだこれからだけれど
も、小さなエキシビションができるかもしれない。そんな動きも出てきた。そ
して、IKTT Gernmany の人たちも、来年の展示会準備のために、いろいろと動
き始めてくれている。

 そんなばたばたとしていた数日前、パリから素敵なニュースが届いた。今年
5月、ドイツのハノーヴァーとパリに行商に出かけた。パリでは、フィガロや
マリクレールなどからの取材を受けた。そして、それが10月号の「マリクレー
ル・メゾン(marie claire maison)」で紹介されているというものだった。
マリクレールの、おそらくファッション系のカメラマン氏だと思うのだが、軽
くポーズをとらされての撮影があった。その写真がページに載っている。なに
より嬉しかったのは、その記事のタイトル。LE MAITRE DE LA SOIE(ル・メー
トル・ドゥ・ラ・ソワ)、英語ならTHE MASTER OF SILK、シルクのマスター。
近代養蚕の発祥の地ともいえるフランスのリヨンの人たちのいまも続く誇り、
それを知るパリの人たちから、この称号をいただいたことは、わたしにとって
とても光栄なこと。はや25年、この黄色いシルクとかかわりながら、いまたど
り着いた地点である。


(1)11月の日本での報告会・展示会の予定が決まりました

 今年は、福岡・京都・東京での開催となります。
 まず、11月23日(祝)の午後からは、福岡の「明日のカンボジアを考え
る会」主催の報告会と展示・販売があります。会場は、例年どおり、九州大学
近くの木香庵で、15時開始を予定しています。
 次に恒例となった京都・法然院での展示販売ですが、展示会は11月23日
(祝)から25日(日)までの3日間です。最終日の25日(日)の午後には
報告会を予定しています。法然院での展示会・報告会も、なんと10年目を迎
えることになります。梶田ご住職、ありがとうございます。
 11月26日(月)は、夕方より、早稲田大学の小野記念講堂での講演を予
定しています。ロビーでのパネル展示・布の展示も併せて行ないます(大学側
の会場規定により場内での物品販売はできませんが、展示したものの購入予約
を受け付けることは問題ないとの見解をいただきましたので、会場で予約受付
のうえ、後日IKTT Japanを通じての通信販売という対応を予定しております)
 会場や開催時間の詳細などについては、このメルマガで追ってご案内する予
定です。
 以上のスケジュールのほか、今回は、福岡では小学校の教室にお邪魔して、
そして神奈川では高校の教室にお邪魔して、生徒のみなさんにお話をする機会
をいただきました。関係者のみなさま、ありがとうございます。


(2)竹内英仁チャリティピアノリサイタルのご案内

 昨年12月に長野県飯田市において開催された「竹内英仁チャリティピアノ
リサイタル」の第2弾が開催されることになりました。今回は、11月15日
(木)に東京都文京区にあるトッパンホールで開催されます(カンボジアに学
校をつくろうプロジェクト・NPOふるさと南信州緑の基金・東京35会の共
同主催となります)。すでに前売り券の販売も開始されています。
 当日、会場のホワイエでは、研究所の活動紹介と、絣布の展示・販売も行な
われる予定です。今回も、竹内英仁さんのご厚意により、コンサートの収益の
一部は「伝統の森」での学校建設に充てられる予定です。

 と き:11月15日(木):開場:18時30分、開演:19時)
 ところ:トッパンホール(東京都文京区水道1-3-3トッパン小石川ビル)
 入場料:4000円(全席自由)
 ホールへのアクセス:JR飯田橋駅より徒歩約13分/地下鉄有楽町線・江
 戸川橋駅よりより徒歩約8分/地下鉄丸ノ内線南北線、後楽園駅よりより徒
 歩約10分/都営バス[上69][飯64]で「大曲・東五軒町」下車徒歩約3分
 【問合せ先ならびにチケットのお求め先】TEL.03-5393-7821(東京35会)

▼竹内英仁氏のWebサイト
http://www.hito-takeuchi.com/
▼トッパンホールへのアクセス
http://www.toppanhall.com/jp/information/access/index.html


(3)"FRONTLINE/WORLD"ウェブサイト公開のご案内

アメリカの公共テレビ局PBSの「FRONTLINE/WORLD」というドキュメンタリー番
組で私たちクメール伝統織物研究所が紹介されました。「Cambodia: The Silk
Grandmothers」というタイトルでまとめられています(英語版の番組ですが、
わたしはインタビューに日本語で答えています)。この番組は、ウェブサイト
上でも公開されています(約13分)。以下のURLから、ご覧になれるはずで
す(再生には、QuicktimeあるいはRealplayerが必要とのこと)。
▼「Cambodia: The Silk Grandmothers」
http://www.pbs.org/frontlineworld/rough/2007/06/cambodia_the_si.html


★★シエムリアップ・IKTTまでの歩き方★★
オールドマーケット(プサー・チャー)の南側にあるタ・プローム・ホテルの
玄関前に立ち、右斜め前の方向に、道路を挟んで流れるトンレサップ川に沿っ
て進みます。川岸には遊歩道が整備がされています。道なりに(つまり川に沿
って)歩くこと5〜6分で、右手前方に「クメール伝統織物研究所」と日本語
と英語で書かれた看板が見えてきます。ここがIKTTです。(左側にクロコ
ダイルファームの看板が見えたら行き過ぎてしまいました。お戻りください)

2007年10月10日
クメール伝統織物研究所 森本喜久男
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ッセージを読むことができません。お問い合わせは以下のURLよりお願いいたします。
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【メールマガジンの配信中止、アドレス変更は以下で行ってください】
        http://www.mag2.com/m/0000070073.html

●発行
INSTITUTE FOR KHMER TRADITIONAL TEXTILES
No. 472, Viheachen Village, Svaydongkum Commune,
(Road to lake, near the crocodile farm)
P.O. Box 9349, Siem Reap Angkor, Kingdom of Cambodia

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※このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』
 を利用して発行されております。【 http://www.mag2.com/ 】
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更新日時 : 2007年10月10日 20:14

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