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IKTT :(クメール伝統織物研究所)森本喜久男

伝統の森 - 第5地区、野菜プロジェクト

伝統の森の写真

伝統の森は現在、その取得順に、5つの地域に分かれている。

2002年7月、最初の5ヘクタール第1地区から、昨年8月に取得手続きを終えた、第5地区まで。

この第5地区は、日本からのたくさんの皆さんの支援で、購入が実現した。一番南側にあたる、4ヘクタール。ご支援していただいた皆様に、あらためて感謝の気持ちと、その最近のようすのご報告を。

沼を挟んで対岸になり、そこへの道を、今春に建設するも雨季の到来とともに、半分は水没。これからの乾季を待って、新たな道作りを準備中。現在はポリタンクを並べた簡易筏で、行き来している。

そして、この4ヘクタール、現在は1ヘクタールのみを開墾。野菜畑をこの一年実施してきた。2ヘクタールは自然林を育成する予定なのでゆくゆくは、もう一ヘクタール野菜畑をと思っている、がなかなかそこまですすまない。

しかし、まず微粒子の砂地。この土壌改良から取り組まなければ、この地で野菜作りをすることは出来ないということを実感して来た一年だった。この間、トウモロコシや長豆、なすび、冬瓜、そして日本からのオクラまで、空芯菜と小松菜は比較的順調に、しかし、土との戦いはまだ初戦。微粒子状の砂地はなかなか手ごわく、石の用に乾燥して固まり、根の発育を拒む。最近では、炭と籾殻に堆肥お混ぜながらの土作りに取り掛かり始めた。

現在、この野菜畑には篠塚さんという日本人のリーダーのしたに7名のカンボジアの若手が、毎日働いている。野菜作りを知らない村人に、野菜の作り方を教えるところから、でもこの一年、少しは変化が現れてきた。そして、そのリーダー、マオ君23歳が近く結婚することに、相手は近くのむらから毎日自転車で通ってきている研究所で育った、織姫。結婚したいけれども、その余裕がないと嘆く彼に、わたしは野菜畑の一角に、彼らの小さな新居を建ててあげた。彼は、カンポット州からの入植組み。元気な青年で、わたしが買った農業関係のクメール語資料を、一生懸命読んでいる。将来の伝統の森のリーダーの一人になるはず。

ほんとうは、誰もいない野菜畑から、食べごろの瓜が消えていくことを防ぎたいという気持ちと、近いうちに、鶏糞と地卵の生産を目的に、鶏の小屋を造りたいと思っている、だから、その鶏舎の世話を、この若い夫婦に頼みたいと思っている。

土が育つように、人も育ち、植物も育つ、そんな伝統の森での毎日である。

更新日時 : 2007年12月 8日 07:49

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