![]() クメール(カンボジア)の絣は、先染めが原則です。出来上がる模様や柄に合わせて、予め糸をくくってから、何度も何度も染めます。その複雑な模様や柄は、織り手の体(手と足)が覚えているので、代々母から娘へ伝えられたものでした。染めも、天然素材が使われ、 1.黄色(ブローフと呼ばれるカンボジアの樹皮)、2.赤色(ラック介殻虫の巣)、3.黒(茶)色(ラックの赤と藍の重ね染め)、4.緑色(黄色と藍の重ね染め)、5.藍、という具合に「五色の絣」が伝統的なものです。生糸は染まってから、やっと織りにかかりますが、3メートル余りの布が織り上がるまでに染めの段階を含めて2~4ヶ月かかります。 |
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最新情報 ・手の仕事 (2008年8月11日) |
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